みんなが保存している壁紙の多くは、撮影者のもとから直接ダウンロードされたものではない。フォーラムのスレッド、スマートフォンのギャラリー、チャットグループと経由するうちに、受け渡しのたびにファイルは静かに保存し直されている。6000ピクセルあった写真が幅1080ピクセルで届き、端が少し切れ、空のグラデーションにJPEGのブロックノイズが出ていることもある。絵そのものは見分けがつくので、劣化に気づくのは27インチのモニターいっぱいに引き伸ばしたときだ。
逆画像検索が頼りにするのは、ファイル名ではなく画像の見た目である。Googleレンズとビングのビジュアル検索は、その画像を使っているページを見つけるのが得意だ。TinEyeは少し遅いが、一致した結果をサイズ順に並べられるので、いちばん大きなコピーが先頭に来る。トリミングされていても中央が残っていれば、たいてい一致する。透かしや隅のクレジットが入ったバージョンは、撮影者に直接つながるため、いちばん役に立つ手がかりになることが多い。名前がわかれば、撮影者本人のポートフォリオやストックフォトのページに、最もきれいなファイルが利用条件とともに置かれていることが多い。
見つけたら、手元のファイルと見比べておきたい。両方を100パーセントで開き、細かい縁を見る。木の葉、ロープ、雲の輪郭。新しいファイルのほうが大きいのに縁が同じようにぼやけているなら、本物を取り戻したのではなく、どこかで拡大されただけの可能性が高い。本当の元データは画面に出せばたいてい見分けがつく。空が帯状に割れなくなり、隅の小さなものが戻ってくるからだ。
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