切り抜きは画面を覆うまで画像を拡大し、はみ出した分を画面の外へ追い出す。全体表示は写真を丸ごと残し、余った場所を帯で埋める。引き伸ばしは切りも帯も出さない代わりに、中身すべての形を変えてしまう。
算数のほうが言葉より正直だ。3:2 の写真で 16:9 の画面を覆うには高さの六分の一ほどを手放すことになり、たいてい上下から均等に削られる。だから空が短くなり、水平線の位置がずれる。引き伸ばしなら同じファイルが横に一割八分ほど広がり、円は楕円になり、顔は重くなる。気づくまでは、それほど壊れて見えない。
既定としては切り抜きが無難で、うまく付き合うコツは主題が上下の端に寄っていない写真を選ぶことに尽きる。並べて表示は継ぎ目のないテクスチャのもの、中央揃えは拡大したくない小さな画像のものだ。この設定は好みというより、写真のどの部分なら画面から出て行っていいかという判断に近い。
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