WallPaper
日本語
ocean

砂の上の網

浅い水では、さざ波のひとつひとつがレンズになり、底に動く網目を書く。

砂の底を移ろう明るい網は、波の影ではない。降りてくる陽光に波が加えた仕事のあとだ。波の山は短い円筒レンズのように曲がって平行な光を一本の線に集め、谷はその光を薄く広げる。線と線が重なり、重なったところで砂が白くなる。

仕組みを漏らしてしまう手がかりが二つある。明るい縁にはしばしば細い色がにじむ。水は赤より青をわずかに大きく曲げるからだ。そしてこの網は、それを作っているさざ波よりも速く走る。水面がほんの少し傾くだけで、焦点は底をずいぶん遠くまで滑っていく。深さは鮮明さを決める。一メートルなら網目は鋭く、四メートルではぼやけた斑になり、風のない朝に水面が平らになれば網はほどけて、あとには一面の光だけが残る。

画像としては高周波の細部でできていて、圧縮が真っ先に削るのもそこだ。大きめに保存して、暗い砂に対比を担わせたい。デスクトップに置けば繰り返さないスクリーンセーバーのように働く。ただし止まっている。本物の網が決してできない一点だけを、この一枚はやってのける。

サンゴ礁 4K壁紙 · 海 · 3840×2560
01サンゴ礁 4K壁紙4K
サンゴ礁 4K壁紙 · 海 · 3840×2560
02サンゴ礁 4K壁紙4K

このコレクションの壁紙

壁紙をすべて見る